精油は世の中に約200種類以上存在するといわれています。
この中から自分に合った香りを見つけるのは至難の業…。
特に初心者は精油の名前を見ても何の香りかわからず、いろいろ嗅いでみても結局訳が分からなくなる…なんてこともしばしば。
ということで、まずはこの3つを押さえておけばOKという精油をご紹介します!
常備しておきたい精油No.1 ラベンダー
さすがにこれは名前を聞いたことがある方も多いですよね。
ラベンダーといえばハーブの女王とも呼ばれる有名な植物。
紫色の花穂が美しく、初夏の北海道では雄大なラベンダー畑を楽しむこともできます。
このラベンダー、世の中のさまざまな商品にも利用されている香りですが、意外と苦手な人も多かったりします。
かくいう私も実はあんまり好きではなかったのですが、今では大好きな香りになりました。
なぜこんなに志向が変わったのかというと、今まで私がラベンダーだと思っていた香りは、すべて人工香料だったのです。
なんとなくくどくて、もわっとした感じの香りを少し不快に思っていたぐらいです。
ところがどっこい!精油のラベンダーの香りを試してみると、なんと心地よい香り。
それもそのはず、これが本当のラベンダーの香りなんですよね。
その後実際にラベンダー園で本物のラベンダーに触れて、やっぱり本物のラベンダーと、精油のラベンダーはとても心地の良い香りだ、と改めて思ったのです。
人工香料のラベンダーはやっぱりどこかキツさがあったり、ほかの香りが混ざっているので「なんか違う」とすぐピンと来ます。
では、なぜラベンダーがおさえておくべき精油かご紹介します。
「アロマテラピー」最初の精油はラベンダー
「アロマテラピー」という概念が生まれる前から人間は植物の香りをさまざまなことに利用してきました。
20世紀に入り、フランス人の化学者であるルネ・モーリス・ガットフォセが、ラベンダー精油を使ってやけどの治療をしたことをきっかけとして「アロマテラピー」という言葉、概念が誕生したのです。
つまり元祖アロマテラピーは「ラベンダー精油」なのです!!!
ラベンダー精油の種類
ラベンダー精油と一口に言っても、実は何種類か存在ます。
精油というか植物の難しいところなのですが、同じ名前の植物でも種類が違えば精油の成分も違う、ということです。
これは精油を勉強していく上でもとても重要なお話です。
種類が違えば禁忌事項も変わってきますので、まずは購入前にしっかり確かめることが必要になります。
どこで区別するかというと「学名」で区別します。
ラベンダー精油で流通しているものは主に3種類あり、学名も違います。
・真正ラベンダー(学名:Lavandula angsutifoliaもしくはLavandula officinalis)
・スパイクラベンダー(学名:Lavandula latifolia)
・ラバンディンラベンダー(学名:Lavandula hybrida)
精油のラベルに必ずこの「学名」が記載されているので、それを見て購入してください。
初心者におすすめなのは真正ラベンダーです。
やはりこれぞラベンダー!という香りなのでまずはこちらから試していただきたいと思います。
ラベンダー精油の効果
ラベンダーといえばやはり「リラックス効果」の期待ができます。
不安や怒りを鎮めてくれ、ストレスを抱える現代人にはまさにうってつけの香り。
夜眠る前にテッシュやコットンに1滴たらして枕元に置いてみるだけでOK!
すーっとするさわやかな香りの中にやさしい花の香りを感じることができます。
そしてラベンダーはリラックス効果以外にも「炎症をおさえる効果」もあります。
蜜蝋とキャリアオイルを使ってラベンダークリームを作れば、蚊に刺されたところのかゆみ止めや、ちょっとした湿疹の手当てに使えます。
初期のやけどの応急処置としても活躍。
ヨーロッパでは古くから「万能薬」として使われてきたラベンダーをぜひ試してみてくださいね!
風邪予防・掃除にピッタリ!抗菌効果No.1 ティーツリー
「てぃーつりー??」となっている方のほうが多いと思いますが、こちらはオーストラリアが主な原産地の低木の常緑樹。
訳すと「お茶の木」になりますが、実際お茶として飲まれていた植物の一種だったようです。(精油は飲んじゃいけませんよ!)
名前はあまり知られていませんが、とても使い勝手の良い精油で、これを持っていれば掃除や風邪の予防に使えるのでアロマの可能性がぐっと広がります。
ティーツリーはアボリジニの「万能薬」
オーストラリアの先住民であるアボリジニの方々が昔から様々な治療に使ってきた植物がティーツリー。
感染症の治療や傷薬として利用されてきたそうです。
また、精油としての効果は抗菌、抗ウイルスなどなんだか心強い言葉が並びます。
とにかくこの精油を1本持っていれば、冬の風邪予防や部屋の掃除に、ルームスプレーにといろいろな使い道があります。
ティーツリー精油の種類
精油として流通しているのは学名が以下のものです。
ティーツリー(学名:Melaleuca alternifolia)
似た名前の精油に「レモンティーツリー(学名:Leptospermum petersonii)」や「ラベンダーティーツリー(学名:Melaleuca ericifolia )」というものがあり、一見ティーツリーの友達かな?となりますが、全く別物なのでティーツリーの効果を求めている方は間違わないように気を付けてくださいね。
ティーツリー精油の効果
なんといってもその高い抗菌効果はほかの精油の追随を許しません!!
なんと抗菌、抗ウイルス、抗真菌という最強の布陣。
例えばインフルエンザや風邪の予防としてマスクに1滴ティーツリー精油をたらしてみたり。
お風呂など湿気の多いところの掃除にカビ予防としてティーツリー入りの重曹orクエン酸スプレーを作って利用したり。
私はフローリング掃除のときにティーツリー入り重曹スプレーをしゅしゅっとして拭いています。
ただの水拭きよりは香りもいいし、何より抗菌効果のおかげで安心できます。
市販の合成洗剤を使うよりはナチュラルハウスキーピングが好きです。
ただし精油全般ペットにはお勧めしませんが、とくにティーツリーは猫と相性が悪いので猫が舐めたり匂いを嗅ぎ続けないよう配慮する必要があります。
換気を十分に行い、猫グッズの掃除には使用しないことをおすすめします。
一気に部屋が明るく元気に!万人受け愛され香りNo.1 オレンジ・スイート
そもそも柑橘系の香りが嫌いだ。という方はすみません。。。先に謝っておきます。
大多数の方が柑橘系の香りは好きだ、という前提でのお話となります。
オレンジ・スイートはその名の通り、オレンジの香りで、オレンジの果皮からとれた精油のことです。
先ほどまで紹介してきた2つの香りは苦手でも、これなら大丈夫!という方もいらっしゃると思います。
オレンジ・スイートは香りのよさだけではなく、うれしい効果もたくさんありますよ!
オレンジの果皮は漢方にも使われている
みなさんは「陳皮(ちんぴ)」って聞いたことありますか?
漢方の生薬で咳止めなんかに使われているこちら、これこそまさにオレンジ(厳密にはマンダリンオレンジ)の皮のことです。
ちなみに陳皮は七味唐辛子にも使われていますね。
古代中国の方々もこのオレンジの果皮には様々な効果があるぞ!と知っていたのです。
オレンジ・スイート精油の種類
精油として流通しているのは学名が以下のものです。
オレンジ・スイート(学名:Citrus sinensis)
和名は「アマダイダイ」というかわいらしい名前(笑)
精油としては、ネーブルオレンジ、バレンシアオレンジなどから抽出されます。
ちなみに、「ビター・オレンジ(学名:Citrus aurantium)」とは区別され、香りも比べると違います。
初めて買う方は「オレンジ・スイート」のほうをオススメします。
オレンジ・スイート精油の効果
リフレッシュ&リラックス効果があり、ルームフレグランスとしてもオススメ。
ちょっと部屋の空気を入れ替えたいな、なんていうときにいかがでしょうか。
みずみずしいオレンジの甘くてさわやかな香りに包まれると心から嬉しい気持ちがわいてきます。
ほかにも食欲不振のときにはオレンジ・スイートの香りがオススメ。
ちょっと夏バテ気味の時はオレンジ・スイートの香りをかいで元気になりましょう!
私はこの香りが好きなので、クエン酸スプレーにオレンジ・スイートの精油を入れて掃除に利用しています。
※プラスチックを溶かす恐れがあるので保存は気を付ける。色つきの精油なのでシミにならないか確かめて使用する。
ちなみにマッサージなどにも使えるのですが、肌刺激の可能性があるので、肌の弱い方はパッチテストを行ってください。
また、光毒性(ひかりどくせい)という紫外線と反応して炎症を起こす作用が少なからずありますので、肌に使用した際は紫外線や日光に12時間はあたらないように気を付けてください。
いかがでしたか?
ここまで初心者におすすめの3種類の精油をご紹介してきました。
どれも比較的安全に使える精油なので、初心者の方にも使いやすいと思います。
ぜひアロマライフの一歩としてチャレンジしてみてください!
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