スパイスの基本

スパイスイメージ Spice:スパイス

スパイス使ってますか?
レアなのは知らなくても、コショウは普段の料理でも使いますよね。
シナモンもお菓子によく使われているのでご存じの方が多いですよね。
ショウガやトウガラシもスパイスです。
普段の食事の中にもいろんなスパイスが使われています。
まずはスパイスとは何なのか、どんな使い方をするのかなど基本的なことをお話しします。

スパイスとハーブの違いは?

実はスパイスとハーブの違いを明確に定めたものはなく、意見はいろいろ分かれています。
ただ、どちらにも共通しているのは香りのある、人の生活の役に立つ植物からとれる葉や種や実などというところでしょうか。
たとえば日本でもブームになったパクチーは、ハーブとして葉が売られていますが、その種子はコリアンダーとしてスパイスコーナーに並んでいます。
一つの植物から採取される部位によってハーブになったりスパイスになったりします。
明確に定義することは難しいのです。

スパイスの形状の違い

スパイスをお店で買うときに注意すべきことは、それが「ホール」なのか「パウダー」なのかということです。
「ホール」というのは、形がそのまま残っているもののことで、「パウダー」は粉末になっているものを指します。
ホールとパウダーでは調理法が違います。

ホール

形が残っているので、じっくり火にかけて風味を出したり、砕いて風味を出しやすくする。調理の最初から使う。

パウダー 粉末状なので風味が飛びやすいため、調理の仕上げに利用する。


スパイスというのは料理に風味をつける役割があるので、火にかける時間を間違えるとせっかくの風味が損なわれてしまいますので、購入するときは気をつけましょう。

スパイスの役割

スパイスには以下の3つの役割があります。

香りづけ 全スパイスに共通しているのはこの香りづけの役割。調理をしているときから食欲をそそります。
色味付け 黄色のターメリック、赤色のパプリカなどが有名。おいしい料理は見た目も重要です。
辛味付け トウガラシやサンショウなど。味のアクセントとして料理の幅が広がります。


スパイスを使うと料理がぐっとおいしく、また見た目も華やかになります。
いつものポテトサラダにちょっとパプリカパウダーを振るだけでなんだかお店の料理のように見えますし、麻婆豆腐に中国山椒の花椒(ホアジョー)を振るだけで本格的な味に。
いきなり使いこなそうとすると大変ですが、ちょっと振るだけならとても気軽に始められます。

最初はミックススパイスがオススメ

スパイスコーナーにいくといろんな種類のスパイスが並んでいるので何を買えばいいのかわからないですよね。
このスパイスはこの食材と相性がいい、というのが分かってくれば単体のスパイスを何種類か集めてもいいのですが、適当に使っていてもなんかイマイチな味に仕上がったり、結局使わなくなったり…。

ということで、最初はミックススパイスを試してみてはいかがでしょうか。
スパイスは単品で使うより、複数混ぜて使うほうが奥深く広がりのある香りになり、またその配合を独自ブレンドとしていろんなお店は味に個性を出しています。
でも素人がいきなり適当にスパイスをブレンドしてもプロの仕上がりにはなりづらい…ということで、企業努力の結晶であるミックスされたスパイスを使ってみませんか?

ガラムマサラ クミン、クローブ、カルダモンなどが入っている。カレー風味に仕上げてくれる。
チリパウダー トウガラシ、オレガノ、クミン、パプリカなどが入っている。メキシコ料理との相性がよい。
五香粉(ごこうふん・ウーシャンフェン) クローブ、シナモン、花椒などが入っている。中華風料理との相性がよい。
エルブドプロバンス ローズマリー、オレガノ、タイムなどが入っている。南仏風料理の味付けに。

ミックススパイスを使うときに注意していただきたいのは、スパイスというのは「調味料」ではないということ。
あくまで「風味付け」なので、「味付け」は別途必要な場合がほとんどです。
塩とか砂糖とかね。
でも、スパイスの風味のおかげで減塩できたりもするので、味見をしながら使うスパイスと調味料の量を調整してください。
一気に入れると味が濃くなりすぎるので少しずつ試しましょう!

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